-
ゼロエネ住宅を購入するメリット3つを解説
寒暖差が激しい日本では、本来ならどの季節でも快適に過ごせる住宅性能が必要です。ただ残念なことに、海外に比べると、住宅環境の快適化に関する日本の住宅事情は少し遅れています。
エコで健康に長生きするためには、人生の大半を過ごす住宅環境や住宅の居住性を大切にしなければなりません。そこで、高機能なゼロエネ住宅を選ぶメリットを3つ解説します。
1.月々の光熱費がほぼゼロになり、臨時収入を得ることも
ゼロエネ住宅なら、電気料金と余剰電力の売電金額で釣り合いがとれるため、月々の電気料金がほとんどかかりません。
節約を心がけ、電力会社に売る電気を増やせば臨時収入を得ることもできます。
ただ、ゼロエネ住宅といっても、家庭用の電力すべてを太陽光発電等で安定的にまかなうのは難しいので、ある程度は電力会社から電気を買わなければなりません。資源エネルギー庁の資料(※)からも読み取れるように、震災と原発の停止等に伴い国内の電気料金は高騰気味となっており、光熱費については気にかかるところですよね。
しかし、高気密高断熱でエネルギー損失の少ないゼロエネ住宅なら、通常の住宅より消費する電力量も少ないため、電気料金が高くなっても通常の住宅より光熱費を安く抑えられるでしょう。
2.高気密高断熱なので夏は涼しく冬は暖かくて暮らしやすい
2013年に行われた「入浴関連事故の実態把握及び予防対策に関する研究」(※)によれば、浴室で亡くなった人の数が年間19,000人と推計されるなど、入浴時の溺死のほか暖かい浴室と寒い脱衣所の移動によって起きるヒートショック現象の危険性がますます高まっています。
その点、ゼロエネ住宅は気密性と断熱性能が高いため、一年を通して室温はある程度一定です。夏場は特定の部屋が暑くなることで脱水症状や熱中症になってしまう危険性、冬場はヒートショック現象が起きるといったリスクを減らせることでしょう。
室温が安定していると風邪を引く確率も低くなります。免疫力の低い小さなお子さんがいる家庭はもちろん、自分たちが年齢を重ねたときのことを考えても、ゼロエネ住宅はおすすめです。
3.ゼロエネ住宅を購入する際、補助金がもらえる
認定の基準は厳しいですが、国がゼロエネ住宅の購入を推奨しているため、ゼロエネ住宅を購入する人は100万円近くの補助金を受け取ることができます。また、長期優良住宅の認定を受けることによって、税制面でも優遇を受けることができるでしょう。
-
ゼロエネ住宅の定義
ゼロエネ住宅は、高断熱による20%以上の省エネと、太陽光発電等の自家発電設備による80%以上の創エネで、実質的に消費エネルギーをゼロに抑える住宅のことを言います。将来的な住宅のスタンダードとすべく、官民一体となって普及を急いでいるという状況です。
-
補助金について
ゼロエネルギー住宅の普及を後押しするために、国は一定の条件をクリアした場合に交付される補助金を用意しています。制度がいつまで続けられるかは不透明ですが、申請が通れば100万円近いお金がもらえますので、基本的な知識は押さえておきたいところです。
-
補助金の申請方法
申請から受給までの流れをご紹介2017年現在、ZEHにおける補助金の申請は、施工業者に代行してもらうのが一般的です。したがって、施主側で何かをする必要はありません。とはいえ申請の流れを知っておくことで、手続きにおける不透明感も拭えるはずです。
-
落選者から学ぶ。
ZEH補助金受給学失敗を知って成功に導く!補助金は、申請すれば必ず交付されるものではありません。落選してしまった人の声をチェックすることで、どういった項目が審査で重要視されるのかが見えてくるはずです。ここでは、ZEH申請に落選してしまった人の体験談をまとめています
-
-
イニシャルコストとランニングコスト
ZEHを建てる際に気になるのが、どれくらいの初期費用が掛かり、将来的にどれくらいの費用を削減できるのか、という、トータルの収支だと思います。一般住宅とZEH、それぞれのイニシャルコストとランニングコストの違いを解説します。
-
ZEHにすると何がいいのか
高断熱による快適な空間だったり、太陽光発電による電気代の節約だったり、ZEHにはさまざまなメリットがあります。ここでは、そんなZEHのメリットについて詳しく説明します。また、ZEHの魅力を深く知るために、デメリットについても解説。
-
経済産業省のZEHロードマップとは?
国は、ZEHの普及を実現するための方策を、ZEHロードマップという形でまとめています。家づくりには直接関係ありませんが、ZEHロードマップの概要を知ることで、ZEHの持つ将来性を知ることができるはずです。
-
ZEHビルダーの考え方と取り組み
ZEHビルダーとは、文字通りZEHを手掛けることができる建築業者のことです。2020年度までに自社の受注案件の50%以上を目指すことを条件に、SSIという社団法人に認定されます。ここでは、ZEHビルダーについて詳しく解説します。
-
狭小地で考える東京神奈川のZEH
東京や神奈川などの人口が多い地域は、必然的に住宅の密集度が高くなります。そうした住宅密集地に家を建てる場合、いくつかの条件が課せられるケースも。ここでは、東京・神奈川でZEHを建てる際に知っておきたいポイントを解説します。
-
準防火地域でZEHを建てる時に気をつけたい3つのポイント
準防火地域にZEHを建てる場合は、高い防火性能を実現するために、使う素材やデザインにも配慮しなければなりません。ここでは、準防火地域にZEHを建てる時に気を付けたいポイントを解説します。
-
ZEHと健康の関係
ZEHは、高断熱により家全体の温度を快適に保ってくれます。部屋間の温度差が少ないため、ヒートショックのリスクも抑えられますし、結露によるカビ・ダニの発生なども防ぐことができます。ここでは、ZEHならではの健康への好影響を解説します。
-
どうなる?ZEH震災シミュレーション
ZEHに期待できるのは、省エネや電気代の節約だけではありません。万が一震災が起きた場合の備えとしても、活用することができるのです。ここでは、災害時におけるZEHの活用方法を簡単にシミュレーションしてみました。
-
aif認証とは?zehとの関係
AIF認証は、HEMSと各種家電・設備との間の通信において、所定の通信形態を用いていることを証明する認証。高度な省エネを目指すZEH+における認定要件となっています。ZEH+の家を検討するなら、頭に入れておきましょう。
-
悪徳業者対策!気を付けるべきゼロエネ・ZEH業者
高額な契約金が動くZEHの家作りは、悪徳業者の温床になっていると言っても過言ではありません。後悔しないためには、彼らの手口を知っておくことが最も有効な自衛手段。業者と契約する際にどんな点に注意すれば良いのか、具体的にご紹介します。
-
ZEHの種類
ひと口にZEHと言っても、実はいくつかの種類があり、細かな違いがあります。例えばクリアしなければならない条件にもそれぞれ異なっており、また地域によってもクリアしなければならない数値に違いがあるといった具合です。さらには都市部狭小地または多雪地域(積雪100センチ以上)の建築地の住宅に限定というものも。ぜひ、知識を深めておいてください。
-
2025年すべての新築住宅に「省エネ基準適合」が義務化
世界中でSDGsなど環境への取り組みが推進される中、新築住宅においても「省エネ基準適合」の義務化が進められています。まずは2025年4月からの義務化が予定されており、以降2030年まで段階的に基準の引き上げが予定されていますので、今後新築住宅の購入を検討している方は、常に最新の情報をアップデートしておいて下さい。
ゼロエネ住宅(ZEH)とは?
世界的にクリーンエネルギーを普及させる動きが加速しており、日本もさまざまな取り組みによってエネルギー需要のバランスを整えようとしています。ゼロエネルギー住宅(ZEH)とは、そうした取り組みの一環として国が普及を後押しする、エネルギー的に自立した高性能な住宅のことを指します。
ここでは、そんなゼロエネルギー住宅(ZEH)の定義や建築に必要なコスト、補助金についてなど、基本的な知識をまとめています。