ZEHの基本知識~断熱~
ZEH住宅を断熱から考えると、UA値・断熱材・窓に気を配る必要があります。ZEH基準を満たすには、地域区分によるUA基準値以下に抑えなければなりません。国内の地域区分1~2では、UA基準値が0.4W/m2・K以下です。北海道は0.4W/m2・K以下に抑える必要があり、基準値を守ることで気密性・断熱性の高い住まいを建築できます。UA値を下げるには、断熱材や窓の選定が重要となります。ぜひ地域区分に合わせた断熱性の設備を導入してください。
ZEHを「省エネ」から考える
ZEHを省エネから考えた際に、エネルギー消費量・エネルギー効率・省エネ設備の3つに着目する必要があります。エネルギー消費量を抑えるにはHEMSの導入が有効で、家庭内の無駄なエネルギーを可視化できます。他にも、エネルギー効率の高い給湯器や、空調設備の導入を検討することが大切です。ZEH基準を満たす省エネ設備を採用して、家庭内のエネルギ―消費量を削減しましょう。照明や換気設備も省エネ性に優れた設備が登場しているので、トータルバランスを考えて導入する必要が出てきます。
ZEHを「創エネ」から考える
ZEHを創エネから考えると、太陽光発電設備や蓄電池の導入が大切です。太陽光発電設備があれば、日常生活で使用する電力を発電できて、余った電力は売電できます。太陽光発電の容量10kW未満は、ZEH全量買取では選択できません。余剰買取と自家消費を組み合わせる必要があります。近年は、売電価格が下がっているので、自家消費の方がお得に使用できるでしょう。太陽光発電を導入する際は、売電よりも自家消費に着目して、家庭で必要な容量を導入するのがおすすめ。少し大きめの容量を選ぶと、非常時に蓄電池から賄えるようになり便利です。
ZEH基準以外にもこだわりたい
高性能な家とは?
性能の良い家として挙げられるのは、ZEH住宅だけではありません。長期的に住める家としての機能を備えている長期優良住宅や、外の音を気にせずに生活できる遮音性、住宅設備を制御できるシステムを搭載したスマートハウスなど。ZEH基準を満たすだけでなく、プラスアルファの性能を考えることでより住みやすい家が実現します。ZEHの基本的な性能を押さえた上で、さらに快適さを高められる設備や仕様にできないか、高性能な家と言われる設備をチェックしてみましょう。