ZEHを省エネから考える

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ZEHに欠かせない!ZEHを省エネから考える

ZEHの省エネとは

「ZEH(「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業」)」で一次エネルギー消費量を正味(ネット)ゼロにするためには、第1段階としてエネルギー消費量を減少させる「省エネ」の工夫が不可欠です。
省エネの効果が高く消費するエネルギー量を低く抑えることができれば、太陽光発電システムなどによって作り出す「創エネ」のエネルギー量も少なくて済むためです。毎日使う電気やガス、水道などを節約して使うことによって、プラスの利益を得ることも期待できます。

  • 給湯器

    ZEH対象の給湯器とは

    省エネ性能の高い給湯器とは

    ZEH対象の給湯器は、年間給湯保温効率が3.3以上と定められています。貯湯缶が多缶な給湯器は3.0以上、寒冷地の給湯器は2.1以上の年間給湯保温効率が必要です。エネルギー消費効率に関しては94%以上必要で、暖房給湯兼用機は93%以上が求められます。給湯器はガス・電気の2種類があり、発電できるタイプもあります。

  • エコキュート、エネファーム、エコウィル、エコジョーズの特徴

    エコキュート、
    エネファーム、
    エコウィル、
    エコジョーズの特徴

    人気の4商品をスペック表で比較

    代表的な給湯器として、電気給湯器のエコキュート、ガス給湯器のエネファーム・エコウィル・エコジョーズが挙げられます。発電機能が搭載されているのはエネファームとエコウィルで、購入費用が高めに設定されています。メーカーごとの給湯機能の性能差はほとんどありませんが、発電機能や暖房機能の有無は製品によって異なるので注意が必要です。家族のライフスタイルや使用量を考えて、給湯器を検討しましょう。

  • 空調

    ZEH対象の空調設備とは

    快適な暮らしに欠かせないエアコン選び

    ZEH要件を満たすには、定格冷房エネルギー消費効率の条件に該当するエアコンを導入することが大切です。各メーカーから定格冷房エネルギー消費効率が良いエアコンが販売されているので、チェックしましょう。導入時は次期省エネ基準に採用されたAFP6.6を目安にするのがおすすめです。近年はAFP7.0以上のエアコンも登場しており、より省エネ性能を高めた空調設備を導入できます。

  • 照明・換気

    ZEH対象の照明・換気設備とは

    ZEHに意外と重要な2大要素

    ZEH要件を満たすには、照明器具を全てLEDにする必要があります。照明器具を含めて、省エネ基準よりもエネルギー消費量を20%削減しなければなりません。主たる居室では多等分散照明方式を取り入れ、消費電力量を抑えましょう。また、ZEH対象の換気設備を導入するなら、温度交換効率65%以上が必要です。ダクト式・第一種換気システムは比消費電力0.4EW/(m2/h)以下に、それ以外は0.2W/(m2/h)以下に抑えてください。ZEH住宅にはエネルギー効率が良い、熱交換換気システムを導入するのが一般的です。

  • 電気の見える化HEMS(ヘムス)とは?

    ZEH住宅にHEMS(ヘムス)を導入する理由

    エネルギーを管理する家庭用システム

    ZEH住宅にHEMSを導入する理由としては、省エネに繋がる点が挙げられます。ヘムスは家庭内の消費エネルギー量や発電量を可視化でき、無駄を省けます。節約にも繋げられるでしょう。導入する家庭は増えており、導入の際にはHEMSの機器・電力測定ユニットの導入が必要です。ZEH住宅の建築時に、太陽光発電設備や蓄電池とあわせて導入すると手間がかかりません。HEMSの導入には補助金制度を活用できるので、事前に制度を確認してぜひお得に導入してみてください。