ZEH対象の給湯器とは

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ZEHを省エネから考える

給湯器

省エネルギーな給湯器は、ZEH住宅を建てるうえで欠かせません。給湯器にはガス給湯器と電気給湯器があり、エネルギー効率が良い給湯器を採用すれば、光熱費の削減に繋がります。従来のガス給湯器と比較しても約15%の省エネ効果が得られるようです。

生活費を削減できるのはもちろんのこと、環境への負荷を軽減できる給湯器。ここでは、ZEH対象給湯器の条件とエコ給湯器の種類についてまとめました。

ZEH対象給湯器の条件

ZEH基準を満たす給湯器は『年間給湯保温効率が3.3以上のもの』と決められています。貯湯缶が多缶な給湯器は年間給湯保温効率3.0以上、寒冷地の給湯器は2.7以上が必要。エネルギー消費効率は94%以上、暖房給湯兼用機は93%以上の要件を満たす必要があります。ZEHの定義4つを満たす住宅は、補助金申請が可能。なかでも、省エネな給湯器は設計一次エネルギー消費量を削減できるため、ZEH住宅の定義を満たすための条件として注目されています。

ZEH対象ガス給湯器の一例

①リンナイのエコワン

・年間給湯効率142~116%
・タンク容量160~50L

エコワンは、給湯一次エネルギ―消費量の削減に成功しており、地域区分3は36%、地域区分7は47%の削減を実現しています。給湯一次エネルギー消費量は13.8GJ/年であり(160Lタイプ)、ガスの基準給湯器25.113.8GJ/年と比べて、約45%も一次エネルギーの消費量削減に成功。また、床暖房と組み合わせても一次エネルギー消費量が30.7 GJ/年と少なく(ダブルハイブリット)、ガスの基準給湯器とエアコンの組み合わせ38.5 GJ/年と比較して一次エネルギー消費量を約20%カットすることが可能です。

②ノーリツのココアHYBRID

・電気ヒートポンプの基準熱効率3.3117(外気温2℃)
・タンク容量130L
※ユコアHYBRID-S SH-GTC2420A

ノーリツのハイブリッド給湯システム「ユコア」は、年間エネルギー消費量を14.13GJまで削減できます。従来型のガス給湯器の年間エネルギー消費量25.1GJと比較すると、約44%もの一次エネルギー消費量を削減することが可能です。

③パロマのエコジョーズ

・エネルギー消費効率93%
・外寸W600×H469×D240(mm)
※DH-CE2016SAWL

パロマのエコジョーズの年間使用エネルギーは15.440MJと、従来型給湯器17.779MJに比べて、エネルギー使用料が2.339MJ削減しています。熱効率は95%で、排気熱を予備加熱に利用して無駄を省いています。

④パーパスのHARMONY SERIES AXiS

・エネルギー消費効率93.0%
・外寸W464×H595×D240(mm)
※HARMONY SERIES AXiS GH-HK240ZW

パーパスのHARMONY SERIES AXiSは、エコ保温・エコ出湯・エコアラームの3つの機能が搭載されており、エコ運転が可能です。エネルギー消費効率は93.0%となっており、JIA認証を受けています。

給湯器の種類

電気?ガス?どれがいいの給湯器

エコな給湯器の主な4種類として、ガス給湯器(エネファーム・エコウィル・エコジョーズ)と、電機給湯器(エコキュート)が挙げられます。
また、給湯にも2タイプあり、貯めておく貯湯式と瞬間的に沸かす瞬間式があります。暖房兼用タイプもあるため、しっかりと比較検討してから導入しましょう。下記に詳細を紹介しているので、省エネな給湯器をお探しの方はお役立てください。

まとめ

ZEHの普及が広まるに従って、エコ給湯器にも注目が集まっています。オール電化で代表的なエコキュートは、2009年10月に200万台だった累計出荷台数が、2年後の2011年8月には累計出荷台数300万台を突破。約2年間で100万台売上台数を伸ばすほど、市場が拡大しています。
各給湯器メーカーが性能を高めているため、選定する際は家族の人数や生活スタイルにあわせて選びましょう。
ZEH住宅の施工経験が多い会社なら、お得に導入・使用できる給湯器も、これまでの経験を元にアドバイスをもらえます。あなたの住みたいエリアのZEH住宅会社をチェックしてみましょう。

   
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