ZEH対象照明器具の条件
ZEH基準を満たすためには、照明器具を含めて省エネ基準より、エネルギ―消費量を20%以上削減する必要があります。照明器具の導入で省エネ性能の評価を受けるには、全照明器具にLEDを採用し、調光が制御できる状態にしなければなりません。また、リビング・ダイニング・キッチンなどの主たる居室においては、多等分散照明方式を採用することが大切です。
多等分散照明方式
多等分散照明方式は、複数の照明設備の消費電力を制限することで、消費電力量削減と光環境の向上を図る方法です。ただし、照明器具の消費電力の合計を、拡散配光器具の消費電力の合計内に抑える必要があります。
LED
従来の白熱灯(シリカ電球)に比べると同じ光量を得るための導入単価が高いのが難点ですが、寿命(交換サイクル)では白熱灯の約40倍と長寿命です。長期的に考えれば購入代金に差は少なく、頻繁に交換する手間が省ける、消費電力が少なくて済むなどのメリットがあります。
ZEH対象換気設備の条件
ZEH基準を満たす熱交換型換気設備は、温度交換効率が65%以上と決められています。ダクト式・第一種換気システムを導入する場合は、比消費電力を0.4W/(m2/h)以下に抑える必要があります。それ以外の換気設備の導入に際しては、比消費電力0.2W/(m2/h)以下の設備を探しましょう。
ZEH対象換気システムの一覧
パナソニック
パナソニックでは、ZEH住宅にエコナビ搭載換気システム「HEPA+」を搭載しています。2021年度 省エネ大賞」製品・ビジネスモデル部門では、搭載したZEH住宅が省エネルギーセンター会長賞を受賞しました。地熱を利用しているため、一年を通して温度を保ちやすくなります。また、HEPAフィルターはPM2.5やPM0.5にも対応し、0.3μmの粒子を99.97%と除去します。
ダイキン
ダイキンは、省エネ性の高い「全熱交換器ユニット ベンティエール」を販売しています。ベンティエールは、温度交換効率が冷房時85%、暖房時90%と温度差の少ない換気を実現。一年中、外気を室温に近い状態にして取り込むため、温度ムラが発生にくくなるでしょう。
三菱電機
三菱電機の熱交換形換気機器「ロスナイ」は、換気で排出する空気の温度を再利用しています。約5~8割の熱エネルギーを回収し、省エネルギーで換気を行います。ロスナイセントラル換気システム 〈天吊埋込形〉高効率シリーズは、温度交換効率が最大85%です。空調負荷の軽減に繋がるでしょう。