ZEHに住む人の声
ZEHにはさまざまな魅力がありますが、中でも特に注目したいのが「光熱費の節約につながる」ということ。
実際ZEHに住んで、光熱費の節約を実感しているという方の声を見てみましょう。
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- 室内環境は快適ですか?
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約97%が
「快適」と回答
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- 冷暖房時に、湿度ムラによる
不快はありましたか? -
約91%が
「不快ではない」
と回答
- 冷暖房時に、湿度ムラによる
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- 以前の住まいとZEHの住まいで、
冷房・暖房の温度設定は
どのように変わりましたか? -
このアンケートを見ると、室内の快適度がアップし、さらに冷暖房の設定温度も夏は約1℃高く、冬は1℃低くし、電気代の節約につながっていることがわかります。
- 以前の住まいとZEHの住まいで、
ZEHの年間光熱費って
どれくらいなの?
ZEHを建てたら、気になる光熱費は
今の住まいと比較して、
年間どれくらい削減できるのか。
二つのケースをご紹介します。
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CASE 1 賃貸マンション
(築15年)新築戸建の場合
[6地域(東京)]以前の住まい ZEH 築年数 築38年 構造 鉄骨2階(一戸建) 木造平屋 延床面積 92平方メートル 94平方メートル 給湯器 ガス給湯器 潜熱回収型ガス給湯器 主たる居室の暖房 ガスストーブ 温水式床暖房+個別AC 主たる居室の冷房 個別AC 高効率個別AC 太陽光発電出力 なし 3kW 年間光熱費 197,746円 37,101円 CASE 1賃貸マンション(築15年)の以前の住まい築年数 築38年 構造 鉄骨2階(一戸建) 延床面積 92平方メートル 給湯器 ガス給湯器 主たる居室の暖房 ガスストーブ 主たる居室の冷房 個別AC 太陽光発電出力 なし 年間光熱費 197,746円 ZEHの新築戸建の場合[6地域(東京)]築年数 新築 構造 木造平屋 延床面積 94平方メートル 給湯器 潜熱回収型ガス
給湯器主たる居室の暖房 温水式床暖房
+個別AC主たる居室の冷房 高効率個別AC 太陽光発電出力 3kW 年間光熱費 37,101円 - 年間約16万円の削減
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CASE 2 賃貸マンション
(築15年)新築戸建の場合
[6地域(東京)]以前の住まい ZEH 築年数 築15年 構造 RC造マンション 木造2階建 延床面積 60平方メートル 120平方メートル 給湯器 ガス給湯器 潜熱回収型ガス給湯器 主たる居室の暖房 個別AC 温水式床暖房+個別AC 主たる居室の冷房 個別AC 高効率個別AC 太陽光発電出力 なし 4kW 年間光熱費 168,254円 プラス26,819円 CASE 2賃貸マンション(築15年)の以前の住まい築年数 築15年 構造 RC造マンション 延床面積 60平方メートル 給湯器 ガス給湯器 主たる居室の暖房 個別AC 主たる居室の冷房 個別AC 太陽光発電出力 なし 年間光熱費 168,254円 賃貸マンション(築15年)の以前の住まい築年数 新築 構造 木造2階建 延床面積 120平方メートル 給湯器 潜熱回収型ガス
給湯器主たる居室の暖房 温水式床暖房
+個別AC主たる居室の冷房 高効率個別AC 太陽光発電出力 4kW 年間光熱費 プラス26,819円 - 年間約20万円の削減
ケース1、ケース2ともに大幅に年間光熱費が削減できています。ケース2では節約できているだけでなく、プラスの利益が得られていることが伺えます。浮いたお金はローンの返済にあてたりと他のことに使えるので、ZEHにするととてもお得なことがわかりますね。
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ZEHと電気代の関係
上がり続ける電気代、どうにかして節約したい!年々上昇していく電気代。東日本大震災以降、燃料価格の高騰などが背景となって、家庭向けの電気料金は大幅に上昇しています。総務省が発表している家計調査によると、電気代はこれまでも少しずつ上がっていました。
しかしここ数年での上昇はかなり急激です。家計に響いているという方も多いのではないでしょうか?
今後重要になってくるのが、家庭の電気代をいかに抑えるかということ。そこで最近注目されはじめているのが、ZEHです。電気代が抑えられることはもちろん、太陽光発電によるメリットも大きいので、一般住宅と比べてもっとも違いが出る光熱費とも言えます。
電気代のページでは、ZEHにすることでなぜ電気代がお得になるのかを詳しく解説しています。 -
ZEHとガス代の関係
ガス給湯器とIHクッキングヒーターでお得に料理をするときやお風呂を沸かすときなど、毎日使うガス。
ZEHにすることでそのガス代を節約することが可能です。ZEHでガス代をお得にする方法は、オール電化にすること。ガス給湯器とIHクッキングヒーターを使うことによって、ガス料金を節約することにつながります。
ガス代のページでは、ZEHでお得になるガス代の仕組みや、そもそもガス代ってどんなものなのか、また家族構成ごとのガス代の仕組みもまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。 -
ZEHと水道代の関係
ZEH基準に含まれない水道代でも節約できる?水道もまた、私たちの生活には欠かせないものとなっています。水道料金はZEH基準には含まれないのですが、ZEHにすることで水道代の節約にもなっているという方も多くいらっしゃるようです。水道代は直接的にZEHからの影響を受けるというわけではないのですが、選ぶ設備によって、またZEHにすることで意識が変わることによって、結果的に水道代が安くなるということが期待できます。
それはなぜなのか、水道代のページで詳しく見ていきましょう。基本的な水道代の考え方や、1人暮らし・2人暮らし・4人暮らしのそれぞれの相場もまとめています。現在の水道料金と比較して、ZEHを検討する際の参考にしてみてください。
ZEHと光熱費
ZEHは「消費エネルギー量正味ゼロ」の家
ZEHはnet Zero Energy Houseの略。これは「エネルギーの消費量をゼロ以下にする家」という意味です。家庭でエネルギーを使用しながら太陽光などでエネルギーを生み出していくことで消費エネルギーのゼロ化を進めていきます。
しかし、それだけでは家庭で生み出すエネルギー量は消費エネルギー量に追いつきません。そのため、ZEHでは家そのものにエネルギーを使わなくてもいいような工夫がされているのです。
壁や床などに高い断熱性のある素材などを利用し、エアコンの効きを最大限に活かせるようにしているため、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができます。その他照明、給湯などの設備も省エネ化しており、とことん光熱費の削減とエコに特化した住宅となっています。
2020年までに標準化を目指すZEH
ZEHが注目を集め始めたのは2008年ごろ。最初に広まったのはアメリカでした。そこから日本にも取り入れられるようになり、徐々に普及が広まって、最近では認知度も上がってきています。
2014年には、「2020年までにZEHの新築住宅の標準化を、2030年までにはZEHの新築住宅の平均化を目指す」という閣議決定がされました。 それまではZEHに明確な基準がなかったため、経済産業省が「ZEHロードマップ検討委員会」を設立し、ZEHの基準などを決定していきました。 ZEHは省エネに特化した住宅ですが、一般的に言われている省エネの住宅よりもさらに厳しい条件をクリアした住宅がZEHとして認定されます。 ZEHの定義が明確であることでハウスメーカーもZEHを宣伝しやすくなりますし、わたしたち消費者にとっても住宅を選ぶ基準の一つとしてチェックすることができますね。
今後、ZEHはより世間に浸透していくことが予想されます。これから新築住宅の購入を検討されている方は、ZEH基準をクリアした住宅を購入することをおすすめします。
光熱費ゼロにするには工夫が必要
ZEHのしくみは、家を建てる際に使用される素材や間取り、給湯器などで徹底的に省エネを敢行し、それにくわえて太陽光発電など、自宅で電力を作り出すことでその光熱費を下げるというものです。
自宅でエネルギーを発電しているので光熱費をかなり下げることはできますが、本当に自給自足で光熱費をゼロ円にするのはなかなか難しいと言われています。完全に光熱費をゼロ円にするには、より住宅の構造をエコで快適なものにしたり、住宅だけでなく自分で買い足す家電も省エネでエコなものにしたりといった工夫が必要になります。
「ZEHを導入したからいつもどおりに過ごしていてもお得になる!」というわけではないので、その点は注意しておきましょう。
ゼロ円のための「断熱構造」「省エネアイテム」「電力貯蓄」
ZEHは光熱費ゼロ円を目指すために、さまざまな工夫がされています。 まずは断熱構造。これはエアコンの使用を必要最低限に留めるだけでなく、その温度も最適なものにしてくれて、1年を通して過ごしやすい環境にしてくれます。壁や床、天井に断熱性の高い素材を使用したり複数の素材を重ねたりするだけでなく、窓やサッシにも熱を逃さない、寒さを入れない工夫がされているZEHもあります。
光熱費を抑えるには家の構造だけでなく、省エネアイテムを取り入れることも重要です。ZEHでは、エアコンを始めLED照明、エコキュートやエコジョーズなどの省エネ給湯器の導入もされているものが多いです。これらの使用により、今までよりももっと光熱費を抑えることができるようになりました。
さらにZEHは家庭内で電力を生み出すだけでなく貯蓄しておくことも可能です。家庭内で使用するくらいの電力なら、いつでも蓄えておくことができます。万が一の際にもこの電力を使用することができるため、災害に備えたいという方からの需要も高まってきているようです。
ZEHはランニングコストで考えるとお得!
ZEHは光熱費を実質ゼロ円にしてくれる省エネで快適な新しい住宅の形ですが、「新築でZEHを建てるには初期費用がかかりそう……」と敬遠している方も多いのではないでしょうか。
確かにZEHは通常の住宅よりも初期費用は高めです。一般的な新築住宅にプラスして250万円から300万円程度高くなると言われています。これはZEHの基準審査や国からの補助金を管轄しているSIIのグループ長からの発表のため信頼度はかなり高めと言えるでしょう。
しかし、高くなるとは言っても250万円から300万円程度ならZEHの導入を考えてもいいと思える方も多いはず。 そんな方々に朗報です。ZEHの住宅を新築する場合は、国からの補助を受けることができます。ですので、実際にはこれより少しお得に建てることができる可能性もあります。
初期費用は少し高くなるものの、今後のランニングコストの面を考えれば、10年、20年と住み続ける家をZEHにすることはかなりお得と言えるでしょう。
そもそもZEHは光熱費を抑えお得にするというだけが目的ではなく、エコを目指したものなのです。
ZEHは光熱費削減以外にも役立つ!
ZEHは光熱費を抑えエコな住まいを提供してくれるだけでなく、わたしたちの暮らしをより快適なものにしてくれるメリットがたくさんあります。
その一つ目が安全面。急激な温度差の中にいると人間の体はすぐには対応できず、失神や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす可能性が高くなります。これを「ヒートショック」と呼びますが、このヒートショックによる死亡件数は交通事故の約3倍とも言われています。
ZEHは断熱性が高く室内の温度差をある程度均一にしてくれます。そのため、ヒートショックの心配をすることなく快適に過ごすことができるのです。今後高齢化がますます進むと考えられている日本ではとても重要なポイントですね。
また、万が一の災害にもZEHは役立ちます。電力を家庭内で作ることができるので、停電の際にも電気、お湯、火などを使って通常に近い生活を送ることが可能。太陽光発電なら日光さえあれば電力を作り続けることができますし、蓄電システムの整っているZEHならさらに安心して電力を使うことができます。
近年、災害対策に敏感になっている方も多いのではないでしょうか。万が一に備えるためには、災害対策グッズを揃えるだけでなくこのような家の構造にも着目しておくことをおすすめします。
出典http://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/zeh.html
http://www.mlit.go.jp/common/000221281.pdf
http://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/topics/20161129-01.html