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【メリット1】
光熱費がゼロになるZEHの大きなメリットは、見かけ上の光熱費がゼロになるという点です。ZEHと認められるためには、通常の状態から20%以上の省エネ+80%以上の創エネ(自家発電等)という機能を住宅が持っていなければなりません。
自家発電の成果によっては足が出る可能性もありますが、基本的には、月々の電気代はゼロとなります。また、もし余剰に発電できれば、その分は丸ごと収入となるのが魅力。
ZEH対応とするためには、一般住宅に比べて300~500万円ほど高い初期費用が必要となりますが、一般家庭電気代は年間およそ30万円前後です。10年、20年と住むことを考えると、早ければ10年前後でゼロエネ化に掛けた費用を回収できることとなります。 長い目で見れば、それなりに割のいい投資と言えるでしょう。 -
【メリット2】
健康でいられるZEHというと高断熱で高気密で省エネな家というイメージが最初にきますが、健康に暮らせることも大きなメリットです。日本はヒートショックで亡くなる人が多い状況ですが、ZEHの家では各部屋の気温差が少ないためリスクが低くなります。また、ZEHの家では、24時間換気もされるため、シックハウス症候群の予防にも。さらに、室内の快適な気温が保たれるため、エアコンの音に眠りを妨げられることなく、良質な睡眠を得られるメリットもあります。
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【メリット3】
災害に強い毎年のように、地震や台風、洪水などが各地で発生する日本。ZEHは電気代を節約できるのはもちろんですが、災害時に、電気だけでなく衛生用水も確保できるのが魅力です。多少の不便はあっても、ほぼいつもどおりの生活を送ることができることが見逃せないメリットの1つと言えます。
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【メリット4】
満足度の高い生活が送れる冬の寒い日であっても、室内は適度な温度に保たれるZEH住宅。暖房をつけたとしても、電気代の心配が少なく、室内の温度差が少ないため、ヒートショック症候群のリスクも低めです。また、停電が発生しても、太陽光発電の電力とエコキュートがあれば、日常に近い生活を送ることが可能。そのうえ、ZEH住宅は、売電収入を得ることもできます。住宅性能が優れたZEH住宅は、資産価値も高いため、経済的にも肉体的にも、さらには精神的にも安定した生活を送ることができるでしょう。
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【メリット5】
家が地球を守る地球温暖化を食い止めることは、人類にとって差し迫った課題です。世界各国でさまざまな取り組みがなされていますが、日本は長期の計画として、2050年までに「温室効果ガスの排出量を80%削減すること」を目標としています。経済活動を停滞することなく、温室効果の排出を抑制するためには、国や企業だけでなく、まさに、個人のレベルまで積極的な取り組みが必要。省エネを実現し、太陽光など再生可能エネルギーを創り出すことで、一次エネルギー消費量の収支をゼロにするZEHの家は、国の目標を達成する一翼を担っていると言っていいでしょう。
ZEHにするメリットとは?
助成金まで用意して国が普及を後押ししているZEH(ゼロエネ住宅)。ゼロエネという名の通り、見かけ上の消費エネルギーをゼロにできるというのがその大きな特徴ですが、建築に掛かるコストはそのぶん割高となります。果たして、コストに見合ったメリットが得られるのでしょうか。ここでは、ZEHを建築することで得られるメリットを5つにまとめ、それぞれ詳しく解説してみました。ZEHについて検討している方は、ぜひ参考に目を通してみてください。