エネルギーの自給自足
ほとんどのZEH住宅に必ずついているのが、太陽光発電システム。太陽の光でエネルギーを創り出します。家庭用燃料電池のエネファームを導入しているZEHであれば、エネファームでも電力を創り出すことが可能。エアコンやIHなど、家庭で使用する電力を自宅で創り出すことができ、電気代の負担を減らせます。災害があってライフラインが止まってしまった際も、自家発電できるシステムがあれば復旧までの生活の支えに。自給自足できる家を目指してつくられているため、災害時への備えになります。
蓄電池があればさらにエネルギー効率アップ
太陽光発電、エネファームなどのエネルギーを創り出すことができる設備を設置し、さらに蓄電池システムを採用することで、エネルギーを効率的に使うことができます。太陽光発電と蓄電池システムを導入している住宅であれば、日中に創り出した電力を、蓄電池システムに蓄電しておき、夜間の電力として利用することが可能です。停電時も蓄電池の電力でまかなえれば、行動が制限されることがありません。
少ないエネルギーで設備が稼働
ZEHの特徴でもある、「設備のエネルギー消費量の少なさ」。エネルギー消費量の少ない設備を揃えているため、太陽光発電や蓄電池システムによる電力だけでも、設備を動かすことができます。
省エネ家電の消費電力量を見てみると、約10年ほど前の製品と比較(2022年3月10日時点)しても、次のように、消費電力は極めて少なくなっています。
照明器具 | LEDにすると86%オフ |
---|---|
エアコン | 10年前より4%オフ |
温水便座洗浄機 | 10年前より33%オフ |
テレビ | 8年前より32%オフ |
冷蔵庫 | 10年前より43%オフ |
それ程大きな電力を消費することのない、冷蔵庫、照明、テレビなどは使うことができるため、災害時でも通常通りに近い生活ができます。
エコキュートで断水時の衛生用水を確保可能
エコキュートには水が溜められているため、災害時の備えになります。エコキュートだけに水の供給を頼ったとしても、通常で(370~460リットル)のお湯を溜めておくことが可能。370リットルであれば、20リットルのポリタンク18個分になります。それだけで2~3日は過ごすことが出来るでしょう。水を確保できれば、水洗トイレを使えるので、自家発電のある公共施設にトイレを借りに行くなどの必要がなく、災害時でも不自由な思いをすることが減ります。
少ないエネルギーで快適な温度を保てる
ZEH住宅は、高性能の断熱材、高断熱サッシなどを利用することで、熱が逃げない・入り込まない工夫が施されています。そのため、寒い冬や暑い夏に停電がおきても、体調を崩すことなく室内で過ごせるでしょう。