ZEH住宅の健康への影響
-
ヒートショック回避
ヒートショックとは、温かい空間から寒い空間に出るなど、急激な温度変化にさらされた場合に、人の身体に起こる健康障害のことを言います。温度変化の影響は、とくに血管が強く受けるため、脳梗塞や心筋梗塞といった致命的な疾患に繋がってしまうケースも見られます。
こうしたヒートショックは、屋内から屋外へ出たときだけでなく、屋内から屋内へ移動するときにも起こります。とくに冬場など部屋間の気温差が大きくなる季節には、ヒートショックのリスクも向上するの要注意。
高い断熱性が前提とされているZEHの場合は、冬場であっても建物全体の温度が適温に保たれるため、各部屋間の気温差も小さめに。屋内に急激な温度が生まれにくいため、必然的にヒートショックのリスクも小さくなります。 -
シックハウス症候群
シックハウス症候群とは、住宅の建材や家具などから発生する化学物質などによる室内空気汚染と、住む人への影響をいいます。鼻水、のどの乾燥、目がチカチカする、頭痛、湿疹、吐き気、など人によって症状まさまざまです。ZEH住宅は高気密で、24時間換気性能が整っています。窓を閉めきっていても汚染された空気を排出し、外気を取り入れることができるため、シックハウス症候群のリスクを抑えられるのが魅力です。
-
睡眠障害・音ストレス軽減
熱帯夜が続く真夏などは、夜通しエアコンをつけっぱなしといったことも一般的になってきました。しかし、静音タイプのエアコンであっても、まったく無音ということはありません。外が静かな夜であれば、なおさら音が気になります。購入してから時間が経過しているエアコンは大きな音が発生することも多いですが、エアコン自体が高価なものであり寿命が到来していないのに、買い替えることもなかなか難しいでしょう。ZEH住宅であれば一般の住宅ほどエアコンを使用しなくても、室内の気温を快適に保つことができます。静かな環境でしっかり睡眠がとれることで、肉体的にも精神的にもいい影響をもたらすことができます。
-
アレルギー(カビ・ダニ・シロアリ)
ZEHは、単に気密性を高めるだけでなく、汚れた空気が適切な形で換気される仕組みが標準的に組み込まれています。室内を適度に乾燥した状態にすることができるため、アレルギーの原因となるカビやダニの発生を抑制することが可能です。
-
結露
ZEH住宅は、高い断熱性と気密性によって、全室の温度差が可能な限り小さくなっています。結果として、窓ガラスの結露防止に。内部結露は断熱材をダメにしたり、建材を腐らせたりする原因ともなるため、結露を予防することは家の寿命を延ばすことにも繋がります。
