ZEH補助金の申請方法

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ゼロエネ住宅とは?
補助金の申請方法

ZEH(ゼロエネ住宅)の普及は、国を挙げての一大事業です。ZEHには光熱費の大部分(もしくは全て)を住宅設備でまかなえるという大きな導入メリットがありますが、国は導入をさらに後押しするために、補助金制度も用意しています。
補助金の金額は、年度ごとの予算によって違ってきます。しかしいずれにせよ、月収何か月分にもなる金額が見込めることは確かです。利用しない手はありません。
ここでは、ZEHの補助金を受け取るための申請方法や、大まかなスケジュールについて解説しています。

補助金の必要書類

まずは、補助金の申請に必要な書類を見ていきましょう。ZEHの申請には以下の9種類の書類を提出する必要があるとされています。

ZEH(ゼロエネ住宅)の申請に必要な書類

 1、交付申請書
 2、補助金申請算定表
 3、実施計画書
 4、外皮計算書
 5、一次エネルギー消費量計算書
 6、求積図(外皮及び用途別床面積)
 7、設備および外皮の仕様・性能を証明する書類
 8、建築図面
 9、印鑑証明

補助金申請についてはSIIの公式サイトを確認

交付申請書や補助金申請算定表、実施計画書などはSII(ZEHの補助金審査を行っている社団法人)の公式サイトからダウンロードすることができます。ほか、建築図面や印鑑証明、求積図なども手に入れるのは難しくないでしょう。
ZEH(ゼロエネ住宅)の性能を証明する数値を計算するのは面倒ですが、それもウェブ上にプログラムが用意されるなど、最小限の手間で済ませられるような工夫がされています。

補助金の申請手順

補助金の申請は、必要書類をまとめ、公募に応募する形で進められます。
ここでは参考情報として、書類の作成手順で特に手間が掛かる、住宅の一次エネルギー消費削減量/削減率を算出する手順を紹介します。

  • 手順1、外皮性能の算出
    申請する住宅の外皮平均熱貫流率、外皮面積の合計、暖房期平均日射熱取得率、冷房期平均日射熱取得率を算出します。
    外皮性能の算出に使用した図面、外皮計算書(書式自由)は、申請時に提出する必要があります。
  • 手順2、基準一次エネルギー消費量、設計一次エネルギー消費量の算出
    算出には、国立研究開発法人 建築研究所の公式サイトで公開されている「エネルギー消費性能計算プログラム」を使います。
    このプログラムに申請する住宅の基本情報を入力していけば、必要な数値が得られます。
  • 手順3、一次エネルギー消費削減率の算出
    一次エネルギー消費削減率は、SSIの公式ページからダウンロードできる「実施計画書」の所定欄に、手順2で得た数値を入力することで得られます。
    具体的には、実施計画書の定型様式1(4/4)の「基準一次エネルギー消費量」および「設計一次エネルギー消費量」、「太陽光発電による創エネルギー量」の入力欄に数値を入力していきます。

補助金申請のスケジュール

補助金の申請は、公募に応募する形で行います。そのため、そもそも公募されていなければ審査はおろか申請することすらできません。
公募の情報は、SSIという、ZEH(ゼロエネ住宅)の補助金審査を請け負っている一般社団法人の公式サイトに掲示されます。申請の際は、公募のタイミングを確かめたうえで公募要領を確認し、申請書類を作成・郵送することになります。
公募の具体的なスケジュールはタイミングによりけりですが、大まかには「公募開始」→「公募締め切り」→「採択決定」→「交付」という流れで申請が進んでいきます。

まとめ
書類申請は複雑だが業者が代行してくれる

このように、ZEHの補助金申請は、用意しなければならない書類が多く、また記載事項も込み入った複雑なものです。しかし2017年では、補助金の申請はZEHの施工を担当してくれる業者(ZEHビルダー)が代理で行うことになっています。自身で対応する必要はありませんので、安心してください。
また、このサイトでは、補助金の公募に落選してしまった人の体験談などもまとめています。よろしければぜひこちらも参考にしてみてください。

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