どうなる?ZEH震災シミュレーション

ゼロエネ住宅とは?

ZEH住宅が災害に強い理由とは?

地震、津波、洪水、大雪など日本でも災害はいつ起きても不思議ではありません。

その状況下でZEH住宅は災害時に強い住宅としても注目を集めています。

ZEH住宅が災害に強いと言われている理由は、人間が生活する上で重要なライフラインが確保できるため。災害で電力や水の供給が止まってしまった場合でも、避難せずに自宅で過ごすことが出来るようになるためです。

こちらでは、ZEHが災害に強いと言われている理由を、具体的な例からご紹介したいと思います。

ZEHで災害時の生活の不自由さが軽減される

ZEHと災害の関連性について見る前に、ZEHについて簡単にご説明しましょう。ZEHとは、「ゼロ・エネルギー・ハウス」のことで、住宅で作るエネルギー量が、消費エネルギー量を上回っている住宅の事を指します[1]。

そして、消費エネルギー量よりも創エネルギー量を増やすために、ZEHには次のような特徴が兼ね備えられています。

ZEHの特徴は「高断熱・省エネ・創エネ」

必要エネルギー量を抑えるための「高断熱」

高性能の断熱材、高断熱サッシなどを利用することで、熱が逃げない・入り込まない工夫が施されています[2]。

エネルギーを有効活用するための「省エネ」

エネルギー消費量の少ない家電製品を選択することで、消費エネルギーを削減。また、エネルギーを管理することによって、電力の節約と有効活用が可能です[2]。

エネルギーを自家発電させる「創エネ・蓄エネ」

太陽光発電、エネファームなどのエネルギーを創り出すことができる設備を設置し、さらに蓄電池システムを採用することで、エネルギーを効率的に使うことができます[2]。

これらの3つの特徴によって、ZEHは購入エネルギーゼロを目指していますが、ZEHが災害に強いと言われている理由も、これらの特徴に起因します。

ZEHが災害に強いと言われる6つの理由とは

それでは、ZEHが災害に強いと言われている理由を見ていきましょう。こちらでは、災害に強い理由を6つに分けてご紹介します。

太陽光発電で住宅のエネルギーを自家発電

ZEHに必ずついているのが、太陽光発電システム。太陽の光でエネルギーを創り出すため、災害で電気の供給が止まってしまったときにも、照明などに困ることはありません。避難所に行かなければならない事態を防ぎ、自宅で生活をすることができます。

ただし、太陽光発電によって自家発電ができても、家電を作動させるためには電力会社からの電力も必要です。そのため、永久に電気の供給なしで暮らすことはできません。

蓄電池システムによって電力を蓄えられる

太陽光発電と蓄電池システムを導入している住宅であれば、日中に創り出した電力を、蓄電池システムに蓄電しておき、夜間の電力として利用することが可能です。

夜中に明るさがないというのは、人間に恐怖感を与えるもの。それが災害時ともなれば、余計に心細いものです。蓄電池システムでは大きな電力が必要になるものは動かせませんが、災害時に照明がつくというだけでも心強いでしょう。

少ないエネルギー量で稼働する設備

ZEHの特徴でもある、「設備のエネルギー消費量の少なさ」。エネルギー消費量の少ない設備を揃えているため、太陽光発電や蓄電池システムによる電力だけでも、設備を動かすことができます。

省エネ家電の消費電力量を見てみると、約10年ほど前の製品と比較しても、次のように、消費電力は極めて少なくなっています。

照明器具 LEDにすると85%オフ
エアコン 10年前より9%オフ
温水便座洗浄機 11年前より33%オフ
テレビ 8年前より65%オフ
冷蔵庫 9年前より43%オフ

出典:COOL CHOICE『省エネ製品買い替えナビゲーション しんきゅうさん』

それ程大きな電力を消費することのない、冷蔵庫、照明、テレビなどは使うことができるため、災害時でも通常通りに近い生活をすることが可能になるのです。

エコキュートで水の確保が可能

エコキュートには水が溜められているため、災害時にもエコキュートの水を使うことが可能です。水の供給をエコキュートだけに頼ったとしても、通常370~460リットルのお湯を溜めておくことが出来るため、2~3日はそれだけで過ごすことが出来るでしょう。

水を確保することができれば、水洗のトイレを使うことができ、不自由な思いをする可能性も減ります。ただし、エコキュートでお湯を沸かすためにはかなりの電力が必要なので、災害時に日常生活と同等の役割を果たすことは難しいと言えます。

エネファームでも発電が可能

エネファームを導入しているZEHであれば、エネファームでも電力を創り出すことが可能です。太陽光発電、蓄電池システム、エネファームの3つが揃っていれば、しばらくは電力の心配はないと思われます。

エネファームで創った電力は売電不可なので、ZEHでは取り入れない場合も多いかもしれませんが、補助金の対象にもなっているので、条件が合えば取り入れてみるのも良いでしょう。

気密性の高さで寒暖に柔軟に対応

最初にお話ししたように、「高断熱」であることがZEHの特徴のひとつです。これは、ZEHではない住宅に比べると、電力やガスなどを使用しなくても、寒暖の差に柔軟に対応できるということを示します。

そのため、夏場や冬場などに災害が起き、電力の使用が限られている場合でも、通常の住宅に比べて快適な環境で過ごすことができるのです。

まとめ
電力と水が確保できるZEHは災害への備えとしても有用

ZEHが災害に強いと言われる理由をご紹介しました。太陽光発電やエネファームによって電力を自家発電し、蓄電池システムでそれを溜めこんで有効に活用する。さらに、エコキュートで約400リットルの水を確保することができるZEHは、災害時への備えとしても万全です。

また、電力使用が限られている環境下では、暑さや寒さをしのぐための工夫が大切。ZEHではその高い断熱性能によって、暑さや寒さに強い室内環境を作り出すことができるため、万が一の時にも心強いものです。

ZEHというと「エネルギーの節約ができる住宅」という観点で語られることが多いですが、災害時にも生活を営むことができるという点は、大きなメリットと言えるでしょう。

[1]

参考:Palcon『スマート パルコン ZEH(ゼッチ)』

[2]

参考:ミサワホーム『ミサワホームのZEH』

ZEHを建てるなら3つのポイント