ZEHを建てる時に知っておきたい間取りのこと

住みやすい空間、
取りの提案

間取りにかんしては、ZEHもほかの一般住宅もあまり変わりません。もちろんZEHには高断熱にしなければならないという条件がありますから、建材や空間デザインなどにある程度の制限はあります。
しかしそうした制限をクリアする方法は、希望する間取り等にあわせて柔軟に調整することが可能。まずは業者に希望を伝え、その上で優先事項を適宜取捨選択していけばよいわけです。
ここでは、業者と打ち合わせをする段階である程度イメージを固められるよう、住みやすい間取りの事例をいくつか紹介したいと思います。

プライベート重視の間取り

2階建ての住宅を前提に、プライベート重視の部屋数が多い間取りを考えてみましょう。

まず1階には、キッチン・リビング・浴室・洋室を1部屋配置。中心に階段を持ってきて、2階には階段を囲むように6室の部屋を作ります。

もし部屋数が少なくていいなら、南側の一室をインナーテラスとするのもありです。インナーテラスとは、文字通り屋内にあるテラスのこと。洗濯物を干したり、日光浴をしたり、観葉植物を持ってきたり、さまざまな活用方法が考えられます。

この間取りは、階段が家の中央にあることで移動が回りくどくなることが難点ですが、それにより部屋数を増やす動線を作れるというのがメリットです。

動きやすさを重視した間取り

大きな平屋を前提に、移動しやすい間取りを考えてみましょう。

まず玄関を家の端に持ってきて、その対面にバス・トイレを配置します。残りの空間の中央にアイランドキッチンを持ってきて、ダイニングをその前に配置。リビングもそのひとつなぎの空間に納めてしまえば、大空間での一家団らんを楽しむことができます。

個室の広さや数は、リビング・ダイニング・キッチンの大きさに合わせて調整していく、という具合です。

各個室の独立性が低く、プライバシーが損なわれること、音が伝わりやすいことなどがデメリットですが、空間を大胆に使うことで開放感が演出できます。

ローコストを重視した間取り

コストを抑えることを重視した、狭小地に建つ平屋の間取りを考えてみます。

まず土地を3分割し、端に玄関とトイレ、浴室を配置します。続いて真ん中のスペースにキッチンとユーティリティスペース、ダイニングキッチンを配置。そして反対側の端のスペースに、個室を2つ配置する、というイメージです。

狭い空間にさまざまな住宅機能を詰め込んでいるため、少々閉塞感があるというのがデメリットですが、部屋間の移動が最小限で済むなど、シンプルな動線を作りやすいというメリットがあります。

バリアフリーを重視した間取り

バリアフリーを重視した、平屋の間取りを考えてみます。 キッチンを壁際に持ってきて、その横にユーティリティスペース、トイレ、バスルームを配置。リビング・ダイニングはキッチンとひと続きにし、そこから寝室へもアプローチできるようにします。寝室には、直接トイレ、バスルームへ行き来できるよう、別の出入口を設置。 また、出入り口は、車いすでの移動も考慮して広めに取っておきます。

ドアが多く、家具のレイアウトが限られるというのが難点ですが、動きやすさという点では優れた間取りと言えます。

やってはいけないNG間取り3選

収納への動線が悪い

収納はものをしまう場所だから奥まったところに、という意識がはたらくのは自然なことです。しかし動線をしっかり考えておかないと、しまう時はもちろん、取り出す時も不便です。

部屋の大きさが中途半端

部屋の広さを割り振るのは、簡単なようで難しい作業。部屋を中途半端な広さにしてしまったために、使い勝手が悪くなってしまうというのもよくある失敗です。

コンセントが少ない

見落としがちですが、コンセントの位置も間取りを考える時にチェックしたいポイント。数はもちろん、高さについてもしっかり検討することが大切です。

まとめ
間取りは妥協せず検討しておくべし

住宅というのは人生でもっとも大きな買い物のひとつです。住み始めてからああしておけばよかった、と後悔するような事態は、可能な限り避けたいところ。

間取りというのは住宅の住みやすさ、使いやすさに直結するところですから、とくに念入りに検討しておく必要があります。好みの問題もありますので正解はありませんが、いくつかのパターンや失敗例などを参考にすることで、後悔する確率はぐっと下げられるはずです。

さまざまな情報を参照しながら、家族の間でしっかり話し合ってみてください。